ブラックフライデーとサイバーマンデー

ブラックフライデーとサイバーマンデー。
よくわかっていないのだけれど、とにかくプラグインが安くなる期間、ということだけ知っている。

11月の終わりから徐々にメールでのお知らせが増え、ネットの横っちょ端にもプラグインメーカーの広告がズラリ。買ってね、カッテネ、と。

そうするとやっぱり気になってアチラコチラを見て回るのですが、どうにもわからない。そんなときにはやはりDJ Oniさんのブログを見よう。ココを参考に2つ買いました。

その流れでいろんな他のプラグインの情報をYouTubeに流れているチュートリアルなどで知るようになったりして、あぁ〜 コレあったらアレができるな、とそれも買ったりして、なんやかんや短期間のうちにプラグインエフェクトが増える。

そしてそれを実際に使ってみて加減などをためしていると、ここ1年で使っていたルール、テンプレート、作業の流れ、などが一度リセットできてそれは良いことだと思います。

どうしても、ある程度は「やりくち」みたいなのができてしまって、それは作業の効率、スピードにとってはある程度必要なのだけれど、見過ごしてしまっていることも多い。

この機会にもう一度、馴染みのエフェクトの使い方も検証したりして、そうしてまた次の1年のためのテンプレートを作り直します。

しかし、12月の頭がProToolsのサブスクリプション更新時期なのだけれど、どうしてAvidのサイトはややこしいのか。毎回オタオタしてしまう。そしてちょっとだけダマされた気分になる。
・・・。
おやつ、とコーヒー、プリーズっ。


STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)

マスクつける

11月の終わり頃から12月の頭くらいまで、風邪気味だったもので、外出するときはマスクをしていた。マスクは苦手である。苦手というか「へたくそ」である。

マスクつけて歩きはじめると10分もしないうちに鼻息やら鼻水やら涎やらでベロベロになってくる。きたないですね。これは何故だ?「皆さん」は一体どうしているのだろうか。平気なのだろうか。やり方を教えて欲しい。というわけで、結局マスクをはずしてしまう。

でも良いところもある。不精ヒゲを隠くすことができる。 これはラクだ。

12月16日はメトロクライドの日。
Metrockride

前回11月17日の『STUDIO75 Live Set』をちょっとだけ。
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リップノイズ取る

もしその曲がインストルメンタルではなく、なにかしらヴォーカルが録音されたものであれば、ミックスの時には必ずリップノイズを取る。例外なく。何本ボーカルトラックがあったとしても。

しかもかなり細かくやるので時間も掛かる。MIXの作業の50%をヴォーカルのノイズを取る作業に費やすこともある。それほど気になるし、許せない。でも取れない場合もある。サ行の森に紛れ込んでいたら一生探せない。

理想はこんな状態で「発見」した時だ。

わかりやすい。これならサササッとペンシルでまっすぐに均してdone。

当初、SCOFのレコーディングもミックスダウンもスタジオでエンジニアの元で、アナログ24chだのデジタル48ch、はたまたADATでの作業だった。その場合リップノイズを消すのは難しいことだった。こちらにできるのはなるべくリップノイズを「出さないこと」「目立たせないこと」。そのためになるべく大きな声で歌う。

でも小さい声で歌いたいときだってあるわけだし、囁き声が曲のイメージに合うのであればそうすべきだ。そしてリップノイズに妥協する。しょうがないじゃないか。

そして今、自分でレコーディング、ミックスをするようになった。来た。「リップノイズ」取り放題だ。Logicを使っていた頃はちょっと苦労したが、Pro Toolsになってからは更に「リップノイズ取りゲーム」は加速。ず〜っとやってる。もし、リップノイズを取るアルバイトがあればやりたいくらいだ。

最近は「リップノイズ取り」に「サ行をクリップゲインでちょっと下げる」作業が加わって更にボーカルの波形と向き合う時間が増えた気がする。でもタイミングは絶対に変えない。・・・。ピッチは多少変える。


STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)

Blue Cafe のこと。

12月9日の土曜日。半年ぶりにブルーカフェが開催される。18周年だ。キャプションに書いてあったのだが1999年にスタートしている。「18周年」と言われると、そんなもんか、とも思うが「1999年」という確実に存在していた「その日その時」を知らされると、ドキっとする。マジかよ。

SCOF HP
SCOF FB

正確には90年代頭に下北沢のスリッツにて三谷さんが「Blue Cafe」を主催していたので、このオルガンバーでの『Blue Cafe』は第2期ブルーカフェということになるのだが。

毎回なにかしらライヴをブッキングしていたし、ブルーカフェ自身でも12インチレコード6枚、アルバムCD1枚をリリースをした。



7インチレコード -buy-)

18年は長い。いろんなことがあった。そしていろんなことを忘れている。オルガンバーの雰囲気、内装はほとんど変わっていない気がする。三谷さんと鈴木さんは変わらず烈風吹くごとくレコードを探しまわっているようだが僕は昔と変わらず浜辺に打ち上げられる海草を拾っている。いろんな人がやってきて、いろんな人がどこかへいった。元気にしてたらいいな。

12月9日はサブタイトルに -ブルーカフェ三人会 Back2Basic- とある。それが何を意味しているのか。もちろん我々Small Circle of Friendsのライヴもあるし、大倉智子さん、伊藤ヒロキくんだってDJをする。それでも「三人会」である。12月10日の朝6時くらいに重たいレコードをヒーヒー言いながらくれたけビルの3階から降りる三人が笑顔でそれぞれの家路へと急ぐさまを想像する。

晴れたらいいな。


STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)

音データの棚卸し

もちろんやらなきゃいけないこと。進めたい事案。ふんわり締め切りが迫っている提出モノ。作りたい曲のアイディア。いっぱいあるのだが、それでも「とりあえずそれらを置いときたい」。つまり何もしたくない。

そんな時は音データの整理をする。俗に言うライブラリー作り。PCの中のフォルダーや外付けハードディスクを巡回し、必要ならば新たなフォルダーや「Geist」のエンジン(Geistではmpcのプログラムにあたるところをエンジンとよぶ)にまとめる。

その作業は音楽制作と直結しているわけではないし、別にやらなくても良いことなのだが、僕は結構好きだ。テスト前日の部屋の模様替えくらい好きだ。

あぁ、こんな音もあったな。とか。こんなにたくさんオープンブレイクあるのならもう別に探さなくてもいいんじゃないか。とか。この音いったい何度使ったんだろう。とか。

いろいろ想いながらカチカチ、ドラッグ&ドロップしているのは、何も生み出していない割り切った気分で落ち着きます。

それはゴルフする人が道具を磨いたりするのと近いのか。もしくはレコードをABC順や一定の法則で並べるとか。

これに近いことに、midi機器が全部繋がっているか。midiチャンネルの確認を今一度。が、ある。


STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)

STUDIO75 _ Over Your Shoulder _ Equipment _ 4

『Over Your Shoulder』制作で使用した機材。続きの続きの続き。

他に制作に使っていて何か特筆すべきモノはあるかな・・と、見渡してみる。

相変わらずBoss『pc-2』は使っている。もうコレから「予想外な音」なんて出てこないのだけれど、「あ、ここにアノ音入れよ」と思った時は素直に使う。

どれかの曲のSnareがpc-2の音だ。

ドラムの音ではKorgの『Volca Beats』を14曲目の『Inside chimney』で使った。ちょうど買ったばかりでアレコレと試していた時だったと思う。

この『Volca Beats』の後に『Volca Keys』を買って2つをsyncさせ、ずっと遊んでいた時があってそれらも録音しているのだが、特にそこから発展したものはまだない。

あとは・・鍵くらいか。

僕自身の鍵束である。これを振ってタンバリン。テーブルに落としてスネア。

で、それを録音するのに使ったマイクはRoland『SP-404』の内臓マイク。


お手軽。そして録った後にSP404のエフェクトを掛け、「使える音」にしてからpro toolsに落とす。

鍵の他にも、フリスクを振ってシェイカー、とか、ペットポトルを叩いてスネアとかもやってみるが、意外とこういうのは皆やっているので、逆に「凡庸な音」に陥りやすい。ひとしきりやってみて後から聴きかえしてナンダカナ気分になる。

あと何かあったかな。

おやつ、とか、コーヒー、とか、酒、とか、人、とか大事なものはいっぱいあるが、それはまた別の話。


STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)

STUDIO75 _ Over Your Shoulder _ Equipment _ 3

『Over Your Shoulder』制作で使用した機材。続きの続き。

シンセ・キーボード類に関しては「Land of Eardrumの頃」と大差なし。
逆に以前頻繁に使っていた『Moog Little Phatty』を全く触ることがなくなった。

よく使ったのはRoland 『SH-101』『αJuno1』。そしてハカセくんから借りている『MC-202』。

ベースはほとんど『MC-202』。イメージでSH-101とMC-202は同じ音と思っていたのだけど、ちょっと違うのですね。経年劣化とかもあるのかな。SNの違いか。
ベースとして使う場合はSUB OSCを使わずにワンオシレーターで鳴らす。

『Over Your Shoulder』のほぼ全部の曲でこの3つが鳴っている。エフェクト音とかもこれらで作っているし。ある曲のキックはSH-101だし。

他に良く使ったのは『Casiotone MT-65』。

アコーディオン・・というかハーモニウム的な音はこれで出している。そんなに特筆すべき音ではないけれど、よく馴染む。曲に溶け込む。使いやすい。リズムマシンも良い音(SCOFの「暮らしの手帖」「Summer Song」冒頭の音)。電池でも動くからゴロゴロ寝ながら弾ける。
大好きなキーボードです。

『Over Your Shoulder』制作後にKorgのVolca Keysや、Critter & GuitariのPocket Piano等を買ったので、今それらをアレコレ試しているだが、上記のローランドの3つとカシオトーンはこれからも頻繁に使うと思う。なぜなら「慣れている」から。

慣れって大事。

続く。


STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)

STUDIO75 _ Over Your Shoulder _ Equipment _ 2

『Over Your Shoulder』制作で使った機材について。続き。

オーディオインターフェースはUAD『Apollo twin』。

おそらく2014年の年末に買ったんだと思う。
この前に使っていたm-audioのFireWire仕様のAudio I/Oが調子悪くなった時、DJ Oni さん から教えて貰って決めました。・・ヘッドホンの買う時もOniさんの情報を参考にした。

UADはプラグインエフェクトが良くてほんとは沢山欲しいのだけれど、沢山使うには沢山の「UAD dsp パワー(合ってる?)」が必要なので基本的なものをおさえている感じだ。・・これもOniさん情報を参考に・・。

この『Apollo twin』はスペック的にラックマウントの8/8 I/Oには劣るのだけれど、持ち運べるのが良いです。あと録音のマイクプリで悩むことも減りました。

そうだ。これは当時まだ楽器屋に居た130beats経由で購入。イサオくんとはmetrockrideで一緒。

コンピュータはMacBook Proの2012年中期のモデル。所謂2012mid。

もうだいぶ古い型、ということになるが、これは最近中古で購入。これの前に使っていた2011earlyを2台経てハードディスクのそのまま載せ替えて使っている。

たぶん自力でハードディスクやメモリーの交換が出来るのはこのモデルまでの筈。そこが良い。dvdドライヴもまだ付いているし。firewireも残っている。

でも、今後のosやら、ソフトのアップデートのことを考えるとそろそろ新しいのに買い替えなくてはいけないのかな。よくわからない。わからないがあと一年くらいはこのマックブックで保って欲しい。

Pro Toolsを使うのに、テンキーは必須。これも10年以上使っている。

続く。

STUDIO75 _ musicaanossa



STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)

 

STUDIO75 _ Over Your Shoulder _ Equipment _ 1

『Over Your Shoulder』制作で使った機材について。

DAWは『Pro Tools』。現在のバージョンは12。

もう10年くらいプロツールスを使っているが、これに関して良いのか悪いのか、特になんとも思わない。ただ慣れているから使っているし、現状不満がない。という事はこれで良い、という事でしょう。

2年前位に一ヶ月ほどAbletonのデモを試したが、結局よくわからないままでおわった・・。根気が無いのか、はなからやる気がないのか。おそらくどこか必要ないもんね、という気持ちがあるからだろう。切羽詰まってたらさすがに使い方を覚えると思う。

ただ『Pro Tools』に関しては、mpcを制作で使うのをストップした事で、MIDIシーケンスもプロツールス上で行うようになった。長年使い慣れたmpcに比べると、ワンタッチツータッチ、回り道をする操作感があるが、単純に「演奏を記録する」という事であれば、それほど問題ではない。
あとはヘタなりにリアルタイムで弾いたものを後でオーディオエディットする事が多い。

mpcの代わりに4年前から使いはじめたFxpansion社の『Geist』。

mpcを制作で使うのをやめた理由は制作環境を「ミニマルにしたかったから」。それだけである。20年近くmpcシリーズを使ってきたが「思い入れ」は特にない。そもそもデジタルサンプラーの音の違いはあまり気にしない。そこにこだわるより機材テーブルは広く使いたい。

ただ、mpcに出来て、『Geist』で出来ない事はいっぱいある。でもそれはそれでなんとかなっている。

続く。


STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)

Over Your Shoulder _ セルフライナーノーツ

STUDIO75 _ Over Your Shoulder

前作の『Land of Eardrum』のリリースが2012年の春。その頃から『Over Your Shoulder』の収録曲(ビートやトラックではなく敢えて”ソング”という)は作られていった。次々に。

我々はすごく焦っていた。『Land of Eardrum』には一定の満足感はあったが(特にサクラダさんがデザインしたフクロウジャケットは素晴らしい・・)、我々は物足りない気分に陥っていた。何かどこか当たり前のように作ってしまった気がして、その居心地が悪さに戸惑い、同じところをぐるぐると回っている、もしくは入り口でうろうろしている心持ちになっていた。

自分たちが”進化”してないような気がする事。それはただただストレスだ。

こんなはずじゃなかった、という思いが我々の制作欲を駆り立てていた。今一度、レコード棚、PCのハードディスク、自分たちの頭の中、其処彼処にある音楽を聴き返し、膨大な量の取捨選択を繰り返した。その結果、大量のレコードが中古レコード店の買取にまわされ、ハードディスクの空き容量は増え、混乱したままになっていた思考も若干すっきりした。

そこへ今度は、今まで存在を知っていながらも、ちゃんと聴くことのなかった音楽と向き合い、レコードを買い込み、またネット上に次々に生まれ現れる音楽をチェックする。その中には、のめり込んで深く聴き込むものもあれば、三日間だけ気に入った(気になった)もの、一瞬で見切ったモノ。様々だったが、そういう行為がそのまま”新しいSTUDIO75”の礎となっていた。積極的に吸収し、積極的に捨てていった。

そんな日々のなかで、「基準」「客観性」「クオリティーコントロール」。我々が必要としているものを、渋谷にある”Bar Music”に求めた。

2ヶ月に1度行われる『暮らしの手帖 at BarMusic』に於いて、まずは今気になっているレコードを掛け、場の空気にうまく馴染んでいるかどうかを見計らい、その合間合間に今制作中の『STUDIO75の曲』を織り交ぜ、更に今の自分たちの興味と実際に作り出しているものが乖離していないか確認する。それから店主・ナカムラトモアキ氏の反応を待つ。あくまでもさりげなく。

ナカムラ氏は必ず聴いている。たとえその時お酒をサーブしたり、コーヒーをドリップしていても、耳だけは常に音に向けられ、注意深く吟味している。だから『制作中のSTUDIO75の曲』を掛けていれば、彼はすぐに顔をあげて、こちらを見る。可能であれば何かしら言葉を掛けてくる。

そうしたことを1、2年続けたのち、ナカムラ氏からこう提案された。
「新しい”STUDIO75”のアルバムをムジカノッサ(MUSICAÄNOSSA)からリリースしませんか?」
我々にとって歓迎すべきことだった。そしてそれはとても自然な成り行きだと皆んなが思った。なぜなら『暮らしの手帖 at BarMusic』で培養された音に違いなかったからだ。

かくしてナカムラ氏に30余りの曲を渡した。彼はそこから15曲を選び、曲順を決める。それからは多少のミックスダウン、マスタリングの作業を施したが、ほぼそのままを完成とした。悩むこともなく、既に完成していると判断した。ミックスはアレンジと共に、マスタリングはミックスと共に・・。

今我々はナカムラ氏と共に深い満足感の中にいる。自然と笑みがこぼれるし、何度でも繰り返し『Over Your Shoulder』を聴いている。聴いてもらう人すべてに感謝する。聴いた人すべてに気にいってもらいたいと願う。

と、同時に我々はアナタを見ていない。アナタの肩越しに「その向こう」を見ている。

STUDIO75 _ Over Your Shoulder (buy)